持たざる者がはやくお金持ちになりたければ、良い「借金」を活用することは重要です。

しかし、注意しなければならないのは、「使いすぎ」です。

この使いすぎを判断するのが「負債比率」です。

負債比率とは?

本来、企業の財務の健全性を測る指標で、自己資本に対する他人資本の割合を示します。

《式》負債比率(%)=(他人資本÷自己資本)×100

たとえば、借金(他人資本)が1,000万円あり、自己資本は2,000万円あるとします。

(1000÷2000)×100=50%

になります。

一般的には100%を下回ると、健全性が高いと言えます。

そりゃそうですよね。自己資本の方が多いわけですから。

しかし、低すぎもよくありません。

なぜなら、それは「資本効率が悪い」ということを意味するからです。

たとえば、先ほどのケースで、利益が年間100万円出たとします。

利益率は、自己資本2,000万円に対し、100万円ですから、ROE(自己資本利益率)5%ですね。

ところが、自己資本が半分の1,000万円で、借金(他人資本)が2,000万円の人がいたとします。

合計3,000万円で事業をしていることには変わりありません。

同じように100万円の利益が出たとしましょう。

しかし、自己資本1,000万円で利益が100万円ですから、ROE(自己資本利益率)は10%になります。

先ほどのケースと比べると、利益率が2倍に上がっています。

これはどういうことを表しているかというと、借金をした方が、資本効率が良くなり、利益率が上がるということです。

まあ、ちまたで良く言われている「レバレッジが効いている」というやつです。

かといって、借金しすぎると、確かに利益率は上がりますが、負債比率も上がり、危険性も高まります。

ですから、「負債比率」を把握することが重要なのです。

さて、負債比率は、企業のためだけのものではありません。

「個人」でも把握することが重要です。

重要にも関わらず多くの人がやっていません。

見て見ぬ振りをしています。

たとえば、住宅ローンをいっぱいまで組んで、3000万円借りてるとします。

ところが、自己資本(貯金など)が500万円しかありません。

負債比率はどうなるでしょうか?計算してみましょう。

(3000÷500)×100=600%

100%を下回るのが健全だとしたら、その6倍。

危険水域なのがわかりますね。

危険水域だとわかれば、「どうすれば負債比率を下げられるか?」を考えればいいわけです。

一つは借金を減らすこと。

もう一つはアクセルを踏んで、「利益」を増やし、「自己資本」を厚くすることです。

最後になりますが、自分個人の負債比率を測ることは重要です。

そして、一般的には100%を下回ると健全といわれていますが、必ずしもこれが正しいわけではなく、資本効率を考えれば200%も300%もありえるわけです。

ただし、それは「キャッシュフロー」がきちんとある人のみが許される行為であることはいうまでもありません。

キャッシュフローなき借金」は人生を破綻させる可能性が高くなる極めて危険な行為なので注意が必要です。