P/L損益計算書を「経営者」の視点でとらえ直すとスッキリする。

P/L損益計算書を「経営者」の視点でとらえ直すとスッキリする。

 小規模な創業10年以内の起業家、経営者にありがちな過ちの一つは、税理士から出される帳簿や決算書をそのまま見てしまうということです。実は、税理士の先生が作っているのは、経営者向けの資料ではありません。

 あくまでも「税務署向け」の資料なのです。税金を正しく申告するためのものであって、あなたの経営をよくするためのものではありません。もちろん、これはこれで絶対に必要な書類でして、なければ税務申告ができません。その点、税理士さんの仕事は大変貴重です。素人が決して軽視してはいけない大切な仕事です。

 しかし、だからこそ、経営の実感との大きな「ズレ」を生みます。例えば、「帳簿は黒なのになぜか手元にお金がないのはどうしてなんだろう?」と感じるのはまさにこれが原因です。なので、ザックリとで構いませんので、「実感」に近づくような数字に捉え直します。

売上-仕入れ=粗利益

粗利益-販管費(人件費、広告宣伝費など)=営業利益

 と、順に出していきます。本当は、P/L(損益計算書)の前に、B/S(貸借対照表)とCS(キャッシュ・フロー計算書)を見たいのですが、経験上、多くの経営者はP/Lしか意識していません。売上や利益、今期いくら稼いだ?年商はいくら?ということには目が行きがちなのです。

 実は、経営改善、業績向上のボトルネックは、B/SやCSにあるのですが、多くの起業家や経営者が把握していないので、ここはP/Lから経験上で予測を立てます。

 お医者さんが患者の発する言葉から本命の病気を推測していく作業に似ています。ダイエットで例えるならB/SやCSは直接体重を聞くようなもので、なかなかナイーブなので言いづらいというのもあります。

 小規模企業経営はザックリとで構いませんので、自社の経営用に「損益計算書を捉え直す」ということが重要です。

レジェンド・オンライン編集部

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