参入していいビジネス、していけないビジネスについて。隣の芝は青い症候群に注意する。

参入していいビジネス、していけないビジネスについて。隣の芝は青い症候群に注意する。

 今日お話ししたい内容は、実業家が「参入していいビジネスと、してはいけないビジネスのちがい」についてです。参入していいビジネスにはセオリーがあります。では、そのセオリーとは何か?まず、新規ビジネスには大きく分けて4つのパターンがあることを知っておく必要があります。

P:1つは、知ってる商品を、知ってるお客さんに売る新規ビジネス。

Q:2つ目は、知らない商品を、知ってるお客さんに売る新規ビジネス。

R:3つ目は、知ってる商品を、知らないお客さんに売る新規ビジネス。

S:4つ目は、知らない商品を、知らないお客さんに売る新規ビジネス。

大きく分けてこの4つです。あなたがやろうとしている新規ビジネスはどのパターンでしょうか?

 

 結論から言うと、もっともリスクが低く成功率が高いのがPの「知ってる商品を、知ってるお客さんに売る」というものです。例えば、現在IT関連の商品を扱っていて、主に中小企業を主たる顧客としているとします。

 新規事業を立ち上げて、やはり、IT関連商品を扱い、中小企業向けに営業していくのであれば、このPタイプになります。これが最も成功率の高い独立起業法であり、新規ビジネス立ち上げ法です。

 

 逆に、もっとも失敗率が高いのがSの「知らない商品を、知らないお客さんに売る」というものです。例えば、先ほどのケースで言えば、IT業界にいたのに新規事業で飲食店を立ち上げるなどです。これは最も失敗率が高くなります。もし、成功するとしても、相当の時間とお金がかかるパターンです。

 しかしながら、大変残念なことは、世の中の実業家の多くは、Sの「知らない商品を知らないお客に売る」最悪の新規ビジネスに手を出してしまうことです。弊社はこれを「隣の芝は青い症候群」と呼んでいます。

 実は、「お宝」というのは、経験上、自らの足元に転がっていることが多いのです。今までやってきた経験だったり、今扱っている商品だったり、今相手にしているお客さんなどに大ブレイクのキッカケが眠っているケースが多いのです。

 

 ですが、人間には「変身願望」があります。この手のドラマや映画、小説はヒットしやすいのです。ある日、突然、別の人生が始まる・・・。そこに人間は魅力を感じるのです。

 最近の人気映画『君の名は』のヒットの秘訣もまさにそこにあります。ある日、突然、別の人間、しかも「別性別」の人生が始まってしまうというストーリーです。シンデレラのお話も同様ですね。ある日、突然、魔法をかけられて、極貧生活から王子様に好かれるというストーリーです。そのほか、あらゆる冒険ものがヒットするのもここに理由があります。

 人間には「変身願望」があるからです。しかし、これをビジネスに当てはめてしまうとまずいことが起きます。「知らない」ビジネスには何か人生を変えるような魅力を感じてしまうのです。ビジネスやお金の世界は「リアリズム」の世界です。

 もちろん、夢はあっていいですが、夢はお金のためにやるものではありません。お金など関係なく追い求めるものが夢です。これはこれでもっておいていいでしょう。夢には人生を活力あるものにしてくれます。

 

 が、ビジネスやお金の世界で好成績を収めるにはリアリストである必要があります。手元の自分のリソースをチェックし、外の世界を冷静に観察し、最大限の成果が出せるようなポイントにフォーカスしていく必要があるのです。

 もちろん、Sパターンでもレアケースだが成功することはあります。しかし、レアだからこそ、ニュースになったり、マスコミに取り上げられたりするわけです。

 それを見て「俺も!」「私も!」と思って、いきなり新規ビジネスに取り組んでしまうのは早計。かの天才バスケットボールプレイヤーだったマイケルジョーダン選手も、かつて転身してメジャーリーグに挑戦したが、大した活躍はできませんでした。あのユニクロでさえ、野菜販売事業は失敗したのです。非関連多角化がいかに難しいかをこれらのケースは物語っています。

 自分の強みは外にはありません。常に「内」にあるのです。すでに「ある」のです。経営の世界で活躍するにはそこに気づくリアリストであることが重要になります。

レジェンド・オンライン編集部

役立つ「経営ノウハウ」をわかりやすくお届けします。

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