仕事がら、よく起業や新規事業立ち上げの相談が来ます。

その際、考えてほしいのは、

「ライバルはあなたが考えている事業の業界だけじゃありませんよ」

ってことです。

たとえば・・・

居酒屋をやりたいとします。

そしたら、ライバルは近所の居酒屋だけじゃないですよ?

ということです。

すると・・・

「わかった。他の飲食業とかですか?

マクドナルドとかのテイクアウトとか、

セブンイレブンの弁当とか、

そういうのですか?」

みたいなことを言われます。

けど、これは惜しいですが、まだまだ甘いです。

こういうと、だいたい「?」という顔されます。

答えから言ってしまうと、

アップルだったりGoogleだったり、

楽天だったりするわけです。

意味わかりますか?

こういうことを言うと、

「居酒屋のライバルがアップルやGoogle?」

と大体、首をかしげられます。

もう少し詳しく説明しますね。

実はですね、現代の資本主義の良いとこでもあり、

悪いとこでもあるんですが、

すべてのモノやサービスは、

「貨幣価値」で計算できてしまいます。

たとえば、1本100円の缶コーヒー100本と、

10000円のバッグがあったとします。

これらは「貨幣」を通じて交換可能です。

そこに、「このお金は缶コーヒーしか交換できません」

と書いてありませんし、

もっといえば、

「一生懸命汗水垂れ流して働いて稼いだ10000円なんです」

とは書かれていません。

まったく同じ貨幣価値で計算されます。

ここに実は、あなたが新規事業で成功するかのカギが隠されています。

話を少し元に戻しましょう。

居酒屋を始めたとします。

オーナーが朝5時に起きて、材料を調達して一生懸命仕込みます。

夜12時まで働き、その後、経理をし、深夜3時に寝たとします。

それで、頑張って月商100万円を稼いだとしましょう。

片や、Google、楽天、AmazonのようなITビジネスで月商100万円で稼いでいる人がいるとします。

もっと個人レベルでわかりやすい例でいえばアフィリエイトビジネスで月商100万円ですかね。

そこで考えていただきたいのは、

居酒屋のオーナーは月商100万円を300万円にするにはどうしたらいいでしょう?

もっと働く?

新しい店舗を立ち上げる?

いずれも、お金や労力がかかってしまいますよね。

今のままでは最大限効率化しても、必ず「限界点」が来てしまいます。

これを経済学用語で言う「限界効用逓減の法則」というわけです。

物理空間では効率化を進めていくと、ある点を境に効率が落ちてしまうのです。

つまり、一生懸命働いても、ある限界点を境に儲からなくなってしまうのです。

まあ、わたくしは経済学者でもないので、詳しい説明は省きますが、より詳しく調べたい方は、ウィキペディアなどで調べてみてください。

片や、アフィリエイターが月商100万円を300万円にするにはどうしたらいいか?

コストや労力はさほど変わらず、それは可能となります。

なぜなら、勝負の土俵が、物理空間ではなく「情報空間」だからです。

情報空間には限界がありません。

誤解を恐れず言えば、いくらでも稼ごうと思えば稼げてしまう世界なのです。

で、冒頭でお伝えした、

「居酒屋のライバルはアップルやGoogle、楽天などである」

について。

Googleや楽天さんが情報空間で稼いだお金と、

居酒屋であくせく働いて稼いだお金はまったく同じ価値として扱われます。

つまり、Googleさんが稼いだお金で持って、

その居酒屋をM&Aで買収しちゃうことも十分可能ということです。

もっと身近な例でいえば、

アフィリエイターが稼いで居酒屋を買収しちゃうってことも可能ってことです。

居酒屋が月商を3倍にするのは大変。

ですが、Googleなどの情報空間ビジネスは3倍にするのは大したことではありません。

だから、ライバルはそこら辺の居酒屋ではないんですよ。

本当は限界効用逓減の法則が働かない「情報空間」でビジネスをしてる人たちなんです。

そこら辺をわからずに、起業したり、新規事業を立ち上げると、必ず負けます。

うちのイキビジ生には口を酸っぱくして伝えていることです。

「はじめから負ける戦いはするなよ」と。

そこまで理解してあなたは新規事業や起業を考えてますか?

このように、勝負には初めから負ける戦いと、そうでない戦いがあります。

たとえば、第二次世界大戦時、日本軍がアメリカ軍に戦いを挑んだ時、

そのほとんどが負けるべくして負けたと言えるでしょう。

勝負は根性だ!

とか精神論を唱えても、苦しむのは周囲のついてきてくれてる人たちです。

今、株式上場しやすい業種は何か?

儲かっている業界は何か?

なぜ、最近できたような企業がプロ野球の球団を買うことができるのか?

それらには時代の流れがあり、やはりそれなりの理由があるわけです。

せっかくの人生ですから、

可能な限り勝ちやすい勝負に挑むべきであり、

より苦しまない勝負をするべきだと、

わたくしは思います。

苦しんで苦しんで大切な人生の時間を失うのはもったいないですし、

周囲のついてきてくれる人たちにも迷惑をかけしまいますからね。

ということで、起業や新規事業をする人は、

ぜひ、限界効用逓減の法則を理解しておきましょう。

知っていてて必ず損はない知識です。