最大にして最高の節税は「ガンガンいこうぜ!」である。=鷲津辰巳

最大にして最高の節税は「ガンガンいこうぜ!」である。=鷲津辰巳

今週は「節税強化週間」。

 昨日、『節税をしないのは協力者への冒涜である。』と記事を書いたところ、早速、いくつかの顧問先や知人から相談がありました。内容としては「中小企業倒産防止共済うちもやったほうがいいですか?」といったものです。ですが、あせらないでください。まずは今日の記事をお読みになってからお決めください。

 

 まっさきに考えておいて欲しいことは、節税には社長のステージによって適切なタイミングがあるということです。節税手法そのものに意味があるのではなく、置かれた環境、ステージでその節税手法の良し悪しが決まってきます。

 そして、起業当初、アーリーステージでの「最大の節税とはガンガン攻めることである」ということです。ドラクエの作戦でいえば「ガンガンいこうぜ!」になります。これが、実は最大の「節税」なのです。

 

 どういうことでしょうか?まず、起業時は「稼ぐ」ことに徹底的にフォーカスします。手元に集まった一時的な「利益」は、ほぼすべて「再投資」するのです。ドラクエでいば、戦って得たゴールドは、すべて「強い武器の購入にあてる」ということです。そうすれば、さらに強いモンスターと戦えるようになります。結果、得られる経験値やゴールドはさらに増えるというわけです。

 そして、「節税」の話に戻りますが、実は、この新しい強い武器の購入のほとんどは、「経費」として認められます。もちろん、購入の目的や減価償却といった問題はありますが、ほぼ全てが基本的には経費として認められるのです。

 たとえば、仕事を効率化させるために「パソコン」という武器を購入をしたとします。これは基本的には経費として認められます。または、本業のために本を購入したりセミナーなどで勉強し、新しい「スキル(じゅもん)」や「武器」を手に入れることも基本的には「経費」として認められるのです。

(詳しくは国税庁ウェブサイトにて)

 こうしてまずは「攻撃力」を上げて、「ガンガン攻める」ことにフォーカスします。結果として、強いモンスターと戦える状態にし、得られる経験値やゴールドがさらに多くなるようにしていきます。これが最大の節税につながるのです。

 

 そして、当面の目標値としては、「個人年収(役員報酬)+営業利益(本業の利益)」を2000万円あたりまでもっていきます。なぜ、2000万円あたりなのでしょうか?

 理由は、2000万円あたりが、個人と法人の税率が均衡する地点だからです。会社を設立すると、大きく分けて、個人の役員報酬でとるか?法人の利益として残すか?を原則として選択できるようになります(例外もあるので注意)。

 で、どちらが税率で有利かで選べばいいのですが、その境目、均衡点が平成29年現在、およそ約1200万円~2000万円あたりになります。もちろん、これは年度によって変わるので、都度、調べるか税理士に聞く必要があります。

 

 なので、まずは、「個人年収+法人の利益(営業利益)」が2000万円あたりになるまで、ガンガン攻めて一気に持っていきましょう。すると、個人年収でとると税率が跳ね上がるので、法人に利益を残すか、節税を考えるかの段階になります。節税商品を考えるのはそっからでも遅くはありません。逆を言えば、他ごとに投資してる場合ではないということです。

鷲津辰巳

ファイナンシャルプランナー。小規模企業経営者向けに資産形成などのファイナンシャルプランニングを行っている独立系FP。著名雑誌にて「お金の専門家」として監修紹介されるなど、多方面で活躍中。

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